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13歳の私に戻って、記憶の欠片を拾ってみる新月

はじめまして。
west mountain booksの岩井友美と申します。

今年から『New Moon Detox』のコールドプレスジュースと共に、月のリズムを意識したり、ご自身の内面や自然とのつながりを思い出すようなお手伝いができればと思い、月替りで本を一冊ご紹介させていただくことになりました。
本来の自分と出会うヒントやきっかけとなるような本を、からだやこころ、自然にまつわるジャンルから中心にセレクトしていきたいと思っています。

毎月新月にコールドプレスジュースで美味しく楽しく体をリセットしながら、普段は置いてけぼりにしがちな私の「心の声」に気づいてあげられるタイミングにもなれば幸いです。
100%以上の毎日を送る日々に、句読点を。
本や言葉の力で、ほっとひと息の時間ができますように。


今月ご紹介する本は、詩人・三角みづ紀さんによる詩集『どこにでもあるケーキ』(ナナロク社刊・1,870円税込)です。

本書は、三角さんご自身の13歳の頃の記憶を描く33篇の書き下ろし詩集。
5分あれば1篇読めますので、読書をする習慣がない方でも、詩集が初めてな方でも、ちょっとした隙間時間に空白を作って、ぜひ読んでみていただきたい一冊です。

カバンに入れやすい小さめなサイズで、塩川いづみさんによる挿絵と鈴木千佳子さんによるピンクで施された装丁がとても可愛く、持っているだけで気持ちがあがるのも嬉しいポイント。

私たちが社会人になる前、酸いも甘いも経験する前、そして大人になる前…、13歳といえば、中学校にあがって身体も心も、周囲の人との関係性も少しずつ複雑に成長を重ねる頃ではなかったでしょうか。


わたしの背中には羽がある
なのに使い方がわからない

教室で
規則正しく まっすぐ座っている
皆の背中にも きっと羽があって
おなじく使い方がわからないのだ
 —「屋上の動物園」(69P)より引用


たゆみなく
生きる練習をしている
やすみなく
成熟する稽古をしている

わたしたちは しだいに
演じることに慣れていく
 —「湖の生活」(40P)より引用—


教室、制服のスカート、音楽室のピアノ、塩素の匂いのするプール…、学校生活を思い出す固有名詞の数々と三角さんの記憶から紡ぎ出される言葉から、自分自身が体験した13歳の頃の記憶や感情が自然と浮かび上がってきます。
懐かしさか、苦々しさか、切なさか…、
それらの感情は読む人それぞれにしか味わうことができない唯一無二のもの。

この詩集は、読みながら私たち自身がまだ磨かれていく前の、原石の頃の自分と出会い直しができるような読書体験が味わえるのです。
ちなみに私は、仄暗い湖に佇むようなちょっと暗い気持ちになりました()。ちょうど自分の繊細さを扱いきれなくてもがいていた時期と重なったからかもしれません。
でも、大人になった今ではその感情をちゃんと受け止めることができる。
そんな素のわたしを思い出す脳内ショートトリップ。

新月の夜に、コールドプレスジュースをゆっくり飲みながら、じっくりと記憶や感情をひらいてみませんか。


【west mountain booksプロフィール】
「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。
2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は店舗をもたずオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。情報はインスタグラムをメインに発信中。

Instagram @westmountainbooks
オンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/

※今回ご紹介した『どこにでもあるケーキ』はオンラインショップでも販売中です。

photo by @kensuke.iwai