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目に見えない力がもたらす豊かさを知る新月

本日、新月を迎えました。
木々の葉が色づいてきて美しい季節ですね。
寒いけれど、空気が澄んで夕焼けの空もネオンの街もすべてのグラデーションがくっきりと鮮やかに映し出される光景は今の時期ならでは。きゅっと縮こまらずに、顔を上向きにして歩きたいものですね。
きらきらした瞬間が、たくさん転がっているかもしれません。

今月は「目に見えない力」について思いを馳せながら、『わたしと霊性』(服部みれい著・平凡社刊・1,650円)という本をご紹介させていただきたいと思います。

「霊性」と聞くとどんなイメージを持たれますか。
スピリチュアル?あやしいやつ?おばけ…?ちょっと漠然としているかもしれません。
本書は著者の服部みれいさんがご自身の体験をとおして捉えた「霊性」について綴られたエッセイ集で、軽やかな気持ちで読めながらも自然と自分自身の内側を見つめ直したり、大事な言葉や気づきに出会えるような一冊となっています。

 

まっとうな意味での「霊」、そして「霊性」は、あたり前にすべての人にある。
 (―7Pより引用)

 

霊性は、自分自身の内にあり、誰もが持ち合わせているもの。
たとえば、「なんとなく」という感覚もそうではないでしょうか。
それから日常で感じるささいな「違和感」。
これって誰もが普段、感じ取っていることですよね。
ピンときたり、直感が働いたり。大事なセンサーだと思います。

ひとりひとりがご自身の霊性を発揮できていれば、きっともっと楽に豊かな世界の中で生きることができるのだろうけれど、思考や社会のルールや人の目などが邪魔をして、霊性を眠らせてしまっている人が多いのが現代だと思います。


今、ただ、わたしがわたしをわたしする表現こそ求められているように思う。がんばったり、認められようとしたり、気をつかったりするエネルギーは真逆のエネルギーだから、ただちにこの瞬間に止めてしまえばいいと思う。

 (―157Pより引用)


人は、見たいように世界を見ている。サングラスをかけて見ているといえばわかりやすいかもしれないけれど、サングラスというよりももっとごついフィルムが内蔵されていて、それを毎瞬毎瞬、映写して、「えー!」と驚いたり、「がっかり」と落胆したり、「わーい」と喜んだりしている。
 (―211Pより引用)

 

これら引用文のように、服部みれいさんが自らの体験をもって得た、自分自身や世界への俯瞰的なまなざしや、良い悪いで捉えずにあるがままを受け入れる姿勢と愛のある文章には、ハッと気づかされることが多く、私はちょうど気持ちがモヤモヤしているときに本屋で偶然手にとり、雲が晴れていくような感覚になったことを覚えています。

「霊性」をいかに日常生活に取り込んでいけるか。
本当にそれくらい身近なものであり、追求すればするほど自分に豊かさと安寧がやってくるものなのだと思います。

どうしてもうまくいかない自分の弱点や人との関わり方、繰り返してしまう思いグセなどがおありの方には何かが変わるスイッチに、「目に見えないもの」に興味がある方には新しい世界への入り口に。
何度読んでも、そのとき必要な言葉が見つかる本です。
ピンときた方、ぜひお読みになってみてください。

 

【west mountain booksプロフィール】
「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。
2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は長野県上田市を拠点にオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。2021年初冬に「面影 book&craftという実店舗をオープン予定。情報はインスタグラムをメインに発信中。

Instagram @westmountainbooks
オンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/
※今回ご紹介した『わたしと霊性』は、現在オンラインショップでも販売中です。

Photo by kensuke iwai