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新しい年の始まりは、深い呼吸から。な新月

本日、新月を迎えました。新年明けてすぐの新月。今年一年コツコツとやってみたいことを考えたり、新しいことをスタートするのによさそうな年の始まりですね。どなたにとっても穏やかで豊かな一年になりますように。先月は『月のこよみ 2022』という天体としての月の本をご紹介しました。今月は『一生もののセルフケア 月のヨガ』(サントーシマ香著・大和書房刊・1,430円)という本を「月の満ち欠けと私たちの体のつながり」をテーマにご紹介したいと思います。本書は、ヨガ講師のサントーシマ香さんが、月ごとの女性ホルモンのゆらぎに寄り添うムーンサイクル(月経周期)を整えるヨガを提案しています。すっきりとしたデザインでわかりやすく、ヨガ初心者(私もそうです)の方でもやってみようと思える一冊です。 「内なる月の満ち欠けには、女性ホルモンが関わっています。」  (―16Pより引用)と書かれているとおり、とくに女性の体は月の満ち欠けに影響を受けています。「満月に生理がくる・出産が多い」「女性の生理周期と月の満ち欠けのサイクル29.5日がほぼ同様である」など、女性の体と自然のつながりの神秘を、本来私たちは体感しているはずでもあるんですよね。ただ、現代の生活リズムはとても忙しいから、そうした実感を感じにくいのも事実だと思います。本書はヨガのポーズややり方だけではなく、ムーンサイクルを知り、意識することができるようになるところがおすすめで、ひとつの周期の中で女性ホルモンがどのように変動していくか、そのときの心身の変化や起こりがちな不調について知ることができたり、「この時期には無理をせず、体を休める」「内なる自分が安らぐことを意識しましょう」と自分自身を追い込まないようなスタンスで日々の生活の提案をしてくれるのも嬉しい。ヨガは呼吸法と穏やかなポーズが中心で、初心者でも本を読みながら気軽に実践することができます。新月・上弦の月・満月・下弦の月とムーンサイクルに沿ったポーズと、その時期に見合った過ごし方のコラムが書かれており、自分の体の状態を確かめながらできるのもいいきっかけになります。やる前と後では体の力が抜けているのを実感できるのも爽快ですし、深い呼吸を意識するので、終わったあとは頭もスッキリ。新しい年の始まりに、新しい習慣のひとつとして。ぜひ本書を片手に、生活の中にヨガや深く呼吸をする時間を取り入れてみてはいかがでしょうか。【west mountain booksプロフィール】「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は長野県上田市を拠点にオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。2021年12月11日に「面影 book&craft」という実店舗をオープン。情報はインスタグラムをメインに発信中。Instagram @westmountainbooksオンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/※今回ご紹介した『一生もののセルフケア 月のヨガ』は、現在オンラインショップでも販売中です。 Photo by kensuke iwai

月を眺める時間にプラスαの楽しみ方を知る新月

本日、新月を迎えました。先月はほぼ皆既月食に近い部分月食がありましたね。天気も良く、欠けていく様子を長く観ることができました。みなさんがお住まいの地域ではいかがでしたか。私はこんなにしっかりと欠けていく月を観るのが初めてだったので、感動したのと同時になんだか不思議な感覚も湧いていました。これは現実なのか、夢なのか…なんて、どこか信じられない光景を目の当たりにしているような。月の神秘的なパワーを感じた満月でした。今月はそんな「月」をテーマに、『月のこよみ 2022』(相馬充監修・誠文堂新光社刊・1,100円)という本をご紹介させていただきたいと思います。本書は、毎年発売されている人気シリーズで、2022年の毎日の月の満ち欠け、月の呼び名、旧暦、二十四節気、スーパームーンや月食などの情報に加え、毎日の月の出没時刻、毎月の星空など、夜空を眺める楽しさを何倍にもしてくれる月のガイドブックです。イラストレーター花松あゆみさんによるイラストも豊富で、読みやすく、手に取りやすい雰囲気に仕上がっています。   このブログをご覧になっているみなさんは、もしかしたら日常的に新月・満月の日をすでに意識されているのかもしれません。月の満ち欠けや気候の変化に気持ちを向けていると、自然と体のリズムにも波やゆらぎがあるのだ、ということが実感できます。私たちは一人で生きているのではなく、自然の一部であるということ。それをより身近に感じられるのが「空を見上げる瞬間」だと思います。変わりゆく空の色や雲の形をぼーっと追いかけているとき、空に浮かぶ月を眺めているとき…、どこか安心する感覚が湧き上がってきませんか。一人だけれど、一人じゃない。空に見守られている感覚。誰しも自然に心を寄せて、安らぐ時間は必要だと思います。本書は、日々の中で空や月を眺める習慣を作るきっかけや「月や星と仲良くなる」ヒントを授けてくれますので、新たな1年が始まるタイミングでお家の本棚に仲間入りさせてほしいおすすめの一冊です。とくに面白いのが、「おすすめの観測日」で、1ヶ月ごとに月と火星や金星、木星などの惑星の位置関係や見どころを紹介されているところ。ついその日は天体観測をしてみたい、という気持ちになってしまいます。ちなみに、2022年は11月にすっぽりと月が隠れる皆既月食があるのだとか。そして中秋の名月も満月と重なるらしいですよ。そんな豆知識的な情報もたくさん掲載されています。新月・満月の日を知るためはもちろん、お子さんがいる方は一緒に空を見上げたときに惑星や星座のお話までできたらより深まる時間になるかもしれませんね。月を眺める時間にプラスαの楽しみを。2022年のスケジュール手帳を買ったらもう一冊、本書もぜひ手にとってみてください。そして今年も残すところ1ヶ月を切りました。暖かく、心身共に健やかに過ごせますように。どうぞよいお年をお迎えください。  【west mountain booksプロフィール】「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は長野県上田市を拠点にオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。2021年12月11日に「面影 book&craft」という実店舗をオープン予定。情報はインスタグラムをメインに発信中。Instagram @westmountainbooksオンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/※今回ご紹介した『月のこよみ 2022』は、現在オンラインショップでも販売中です。 Photo by kensuke iwai

目に見えない力がもたらす豊かさを知る新月

本日、新月を迎えました。木々の葉が色づいてきて美しい季節ですね。寒いけれど、空気が澄んで夕焼けの空もネオンの街もすべてのグラデーションがくっきりと鮮やかに映し出される光景は今の時期ならでは。きゅっと縮こまらずに、顔を上向きにして歩きたいものですね。きらきらした瞬間が、たくさん転がっているかもしれません。 今月は「目に見えない力」について思いを馳せながら、『わたしと霊性』(服部みれい著・平凡社刊・1,650円)という本をご紹介させていただきたいと思います。「霊性」と聞くとどんなイメージを持たれますか。スピリチュアル?あやしいやつ?おばけ…?ちょっと漠然としているかもしれません。本書は著者の服部みれいさんがご自身の体験をとおして捉えた「霊性」について綴られたエッセイ集で、軽やかな気持ちで読めながらも自然と自分自身の内側を見つめ直したり、大事な言葉や気づきに出会えるような一冊となっています。   まっとうな意味での「霊」、そして「霊性」は、あたり前にすべての人にある。 (―7Pより引用)   霊性は、自分自身の内にあり、誰もが持ち合わせているもの。たとえば、「なんとなく」という感覚もそうではないでしょうか。それから日常で感じるささいな「違和感」。これって誰もが普段、感じ取っていることですよね。ピンときたり、直感が働いたり。大事なセンサーだと思います。ひとりひとりがご自身の霊性を発揮できていれば、きっともっと楽に豊かな世界の中で生きることができるのだろうけれど、思考や社会のルールや人の目などが邪魔をして、霊性を眠らせてしまっている人が多いのが現代だと思います。今、ただ、わたしがわたしをわたしする表現こそ求められているように思う。がんばったり、認められようとしたり、気をつかったりするエネルギーは真逆のエネルギーだから、ただちにこの瞬間に止めてしまえばいいと思う。  (―157Pより引用)人は、見たいように世界を見ている。サングラスをかけて見ているといえばわかりやすいかもしれないけれど、サングラスというよりももっとごついフィルムが内蔵されていて、それを毎瞬毎瞬、映写して、「えー!」と驚いたり、「がっかり」と落胆したり、「わーい」と喜んだりしている。 (―211Pより引用)   これら引用文のように、服部みれいさんが自らの体験をもって得た、自分自身や世界への俯瞰的なまなざしや、良い悪いで捉えずにあるがままを受け入れる姿勢と愛のある文章には、ハッと気づかされることが多く、私はちょうど気持ちがモヤモヤしているときに本屋で偶然手にとり、雲が晴れていくような感覚になったことを覚えています。 「霊性」をいかに日常生活に取り込んでいけるか。本当にそれくらい身近なものであり、追求すればするほど自分に豊かさと安寧がやってくるものなのだと思います。 どうしてもうまくいかない自分の弱点や人との関わり方、繰り返してしまう思いグセなどがおありの方には何かが変わるスイッチに、「目に見えないもの」に興味がある方には新しい世界への入り口に。何度読んでも、そのとき必要な言葉が見つかる本です。ピンときた方、ぜひお読みになってみてください。   【west mountain booksプロフィール】「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は長野県上田市を拠点にオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。2021年初冬に「面影 book&craft」という実店舗をオープン予定。情報はインスタグラムをメインに発信中。Instagram @westmountainbooksオンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/※今回ご紹介した『わたしと霊性』は、現在オンラインショップでも販売中です。 Photo by kensuke iwai

夜の闇が深まる季節に、心の内側にあたたかな火を灯す新月

本日、新月を迎えました。夜の時間がだんだんと長くなる頃です。暗くなるのが早くなってきて、「だいぶ日が短くなったなぁ。」なんてつい口にして少し物悲しい気持ちになったり。「今年もあとちょっとで終わってしまうなぁ」なんてしみじみとしたり。感傷的な気分が湧いてくるのもこの時期ならではですよね。暦の上では秋分も過ぎ、冬至に向けて夜の闇が深まるこの時期は内省へと向かうほうが自然なことだと思います。内省といっても、考えすぎることではなくて、自分の中にある「内なる自分」とつながること、を意識して過ごしてみるのはどうでしょうか。ひとりの時間をもち、ホッとリラックスしたり、自分の中にある感性や感情を気持ちよく動かしてあげることをすると、「内なる自分」が喜び、それが明日への活力にもつながっていくような気がします。以前、『月と暮らす10の方法』という冊子をご紹介したときにも触れましたが、夜の時間=月の時間、でもあります。太陽が私たちの日中の活動(仕事、家事、子育てや介護など)や社会的な自分を司っているとしたら、月は反対で、そういった肩書や役割から一歩離れた「ありのままの自分」、「素の自分」でいること、内なる自然とつながり、心から安心している状態のこと。せっかくの秋の夜長ですから、こうした静かで心地よい時間を日々の生活の中で少しでもとれるようなアクションを自分で起こしたいものです。その人に合ったやり方があると思います。香りで気分を整えたり、好きな本や映画に没頭したり…。気の向くままに、自分が喜ぶことを実験感覚で試してみる。今月はベッドサイドのお供に、短編集『月とコーヒー』(吉田篤弘著/・徳間書店刊・1,980円)をご紹介させていただきます。夜のリラックスタイムにぴったりな頭をゆるりと解きほぐしてくれるような一冊。一日一編、眠る前にいかがでしょうか。  喫茶店〈ゴーゴリ〉の甘くないケーキ。 映写技師にサンドイッチを届ける夜の配達人。 トランプから抜け出してきたジョーカー。 三人の年老いた泥棒。空から落ちてきた天使──。24編の短編からなる本書は、どれも日常からは少しかけ離れた一風変わった登場人物やストーリーばかりで、ひとつひとつが全然異なる世界に自然と引き込まれてしまいます。けれど、日常では味わえないようなその「ちょっと非現実な物語」が、忙しくぐるぐるしている戦闘モードな頭を箒でさっさと掃いて、空っぽにしてくれるような独特の余韻を残すのです。お話自体は5〜10分もあれば読み終わるほど短いので、どんなに疲れていても、気持ちの負担を感じることなく読み進められるのも嬉しいところ。短い時間でも読んだあとには「ぷは〜〜」と脱力している自分がきっといるはず。普段あまり本を読まない、活字が苦手、という方にもおすすめです。ブックデザイナーでもある吉田篤弘さんが手がける装丁、挿絵もよく、手のひらにおさまるサイズ感や夜をイメージさせる黒いカバー、月のイラストが本を開く楽しみを増幅させてくれますよ。読書の秋の一冊に、ぜひお手元に。【west mountain booksプロフィール】「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は長野県上田市を拠点にオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。2021年初冬に「面影 book&craft」という実店舗をオープン予定。情報はインスタグラムをメインに発信中。Instagram @westmountainbooksオンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/※今回ご紹介した『月とコーヒー』は、現在オンラインショップでも販売中です。Photo by kensuke iwai

困難な時代の中で、やわらかく温かい希望の光を内側に灯す新月

本日、おとめ座の新月を迎えました。9月になってスイッチが切り替わったように急に秋らしくなってきましたね。涼しくなって体が楽になったけれど、夏の疲れも出やすい時期かもしれません。夏を乗り切った自分の体と心をいつも以上に優しくいたわりたいものです。そんな今月はホッと優しい気持ちになれる本のご紹介です。『キスの練習をしています また会える日のために』(工藤あゆみ著/・青幻舎刊・1,980円)。工藤あゆみさんは、イタリアの美術大学を卒業し、ボローニャ国際絵本原画展に入賞するなど、ヨーロッパを拠点に活動をするイタリア在住のアーティストです。本作は、2020年3月10日、イタリア全土に”IO RESTO A CASA(私は家にいる)政策が施行されたその日からはじまり、ロックダウン下での心情の変化を言葉と絵で綴った日記のような一冊。 今日も誰にも会わなかった。だけど誰かの気配を感じていた。 (―29Pより引用)たくさんの人がインターネットの海を泳ぐ。ある人は深く深く徹底的に潜る。ある人は波に従って進み(世間の動向に従い)、ある人は波にもてあそばれる。息継ぎを忘れないで。空や太陽や風を忘れないで。傍らの声に耳を傾けることを忘れないでね。 (―52Pより引用)   まだ新型ウイルスの正体も判然としない頃、多くの感染者・死者を出したイタリアで暮らしていた工藤さんは、先の見えない不安を抱えながらも、その不安もさみしさも希望もあらゆる感情をありのまま描き、その心の揺らぎが伝わってきます。それは、あのとき誰の内側にも抱えていたもの(もちろん今でも)。   不安、楽観、心細さ、鼓舞…君が感じるあらゆる感情を打ち消す必要はない。 (―24Pより引用)   そういった感情も抱きしめながら、希望の光を灯すような言葉と温かく優しい色使い、ホッとするような愛くるしいキャラクター。前作の『はかれないものをはかる』もそうでしたが、工藤さんの作品はとても優しく、読むとからだとこころがゆるむと同時に、自分自身と対話させてくれるような気持ちが自然と湧いてきます。それはきっと、工藤さんの純粋な人柄がそのまま表現されているから。作品をとおして伝わってくる温かなエネルギーがこの世界中に循環していったらどんなにいいだろう。先の見えない状況の中で無意識に体が緊張していたり、呼吸が浅くなっていたり、ストレスが溜まっていたり、はたまた楽しいこともあれば、嬉しいこともある―そんな自分の今の状態をまずは気づいてあげること。悲しいときは悲しい。嬉しいときは嬉しい。工藤さんの本を読んでいると、そんな嘘偽りのない自分の本心が浮かび上がってくるようです。まさに心を整え、前向きな気持ちにしてくれる一冊。いつでも、自分のこころの距離がはかれるように。そっと寄り添い、ほっとゆるませてくれる素敵な作品集です。大切な人への贈り物にもぴったりですよ。ぜひお手にとって、言葉と絵を味わってみてください。   【west mountain booksプロフィール】「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は長野県上田市を拠点にオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。 2021年初冬に「面影 book&craft」という実店舗をオープン予定。情報はインスタグラムをメインに発信中。 Instagram @westmountainbooksオンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/ ※今回ご紹介した『キスの練習をしています また会える日のために』は、現在オンラインショップでも販売中です。 Photo by kensuke iwai

自分にとっての「イエス」を宣誓する新月

  本日、しし座の新月を迎えました。暑さも盛りのころ、みなさんはどんな夏を過ごしていらっしゃいますか。なかなか外出もままならない今の時期、ふと空いた時間に本を手にとり、短い間でも読書を楽しんでいい気分転換になるとよいなと思います。今月は『獅子座の女シャネル』(ポール・モラン著/秦早穂子訳・文化出版局刊・1,430円)をご紹介したいと思います。個人的な話になりますが、私は8月生まれの獅子座です。といいつつ、目立ちたがりでもないし、自分に自信はないし、つい周りに合わせてしまう…、臆病な自分がいながら、それを隠そうとする変なプライドはある…、なんというか、眠れる獅子座…?なのです。本当は良い面の獅子座も全開でいきたいのだけれど、自分の中にあるなにかがストップをかけたり、周りの目を気にしたりして、本来の性質を閉じ込めて過ごしてきたように思います。幼い頃は自分への肯定が土台にあり、それは獅子座らしく学校の授業でも手を上げて発言をしたり、人前に立つ役を引き受けたりした記憶があります。それが成長をする過程で、少しずつ個性に蓋が重ねられてゆき、気がつけば蓋をした自分がベースになったまま社会人として生活をしていました。ほころびが出始めたのが20代の後半。私は心身の不調をきっかけにそこから自分自身と向き合うことになります。日々を重ねていくなかで、蓋をしてしまう前の「本当の私」っていったいなんだろう、と考えていた頃に読んで刺激を受けたのが『獅子座の女シャネル』でした。本書はファッションブランド「シャネル」の創業者ココ・シャネル(8月19日生まれ)のインタビューをもとにして書かれた伝記的な一冊で、一人の女性としてのココ・シャネルの生い立ちや性格、考え方、なにより獅子座をまるっと体現したような生き方が描かれています。眠れる獅子座?の私にとっては忘れていた何かを思い出していくような読書体験でした。  いつも、本当のことを言い、はっきりした自分の判断をもっていた。偽物は、あたしにとって悪そのものだった。(―46Pより引用)ちゃんとした精神のあり方、魅力的な押し出しのよさ、趣味、直感、人生へのあり方、内在的感覚、こういうものはみな、自分の体験によって学ぶことなのだ。それは質の問題であり、教育でかえることはできない。(―109Pより引用) はっきりとした表現、他者に媚びない物言い、「ノー」と言える強さ―。人と足並みを揃えなくていい、一番信じるべきは自分の感覚、「ノー」なのに「イエス」と言わない!こうした態度を持ち、揺るぎない自分軸を立てて生きたシャネルの人生は美しく、ぐらつきがちな自分の背中をバンッと叩いて活を入れてもらったような気持ちになりました。シャネルの人格はまさに強さを示す獅子そのものといった印象ですが、両親から愛情を注がれず、貧しい子供時代を過ごした生い立ちも見過ごせません。すごいところが、どんな時も消えない炎を心の中で燃やし続け、現状ではなく思い描く「なりたい世界」にフォーカスを合わせていたこと。自分の意志によって現実は変わっていく。他者に任せたり、流されたりしていてはどんどん自分が失われていく。弱くても、欠点があってもいいから、ありのままの私で、自分だけの理想の世界を創造していくという意志を持ち続けることも、本書を読んで今の私には大事だと思ったことです。獅子座のキーワード「肯定」「自己表現」「喜び・楽しみ」「自信」について、改めて振り返るきっかけとなるような本です。 名言集も残るシャネルの言葉に、ぜひ今触れてみてください。 【west mountain booksプロフィール】「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は長野県上田市を拠点にオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。 2021年初冬に「面影 book&craft」という実店舗をオープン予定。情報はインスタグラムをメインに発信中。 Instagram @westmountainbooksオンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/ ※今回ご紹介した『獅子座の女シャネル』は、現在オンラインショップでも販売中です。 Photo by kensuke iwai

子どもの世界を通して、大人が心の自由や感性を育み直す新月

本日、かに座の新月を迎えました。2021年も折り返しですね。占星術の観点でいうとかに座は、「心地よい、環境や衣食住」「家族や家庭、暮らしや絆」「豊かな感情・共感能力」などを司り、どちらかというと内面にかかわる星であるようです。7月は、ご自身の感情や心など内側の世界にちゃぷんと浸かってみるのによいひと月かもしれませんね。そんなかに座のテーマを意識しながら選んだ本が、『宇宙の子』(ショップ武山刊・1,650円)。未知で、神秘的で、純粋な子どもの世界の美しさをまっさらな眼差しで受け止め、丁寧に編まれた冊子です。今月はこちらをご紹介したいと思います。子どもという存在。私には今子どもがいませんが、たまに会う甥っ子のきらきらとした瞳を見つめていると、普段とは違った不思議な空間の中にいるような感覚を味わうことがあります。また子育てをしている人、経験した人にとっては、子どもにたいしてもっと日常的に様々な感情や出来事、体験をお持ちだと思います。子どもと過ごす時間は、新しい気づき、発見、喜びに溢れている。それは僕たち大人が、忘れかけていた人間性を取り戻す時間でもある。この本は“子どもと通して大人が学ぶ”、新しい時代を生きる、全ての人々に向けた本です。(―見開きページより一部引用) と書かれているように、本書は育児書ではなく、「子どもを通して大人が学ぶ」一冊です。なので、子どものいない、子どもに触れる機会の少ない私でも感じることや心に響く言葉と出会い、むしろ自分の中に眠っていた大切ななにかが浮き上がってくるようなここちよい読後感がありました。特集は「センス・オブ・ワンダー」。 冒頭では、特集のタイトルとなっている『センス・オブ・ワンダー』や『沈黙の春』といった著書を残し、環境保護運動の先駆けとなった生物学者レイチェル・カーソンが、子どもの世界について書いた文章の引用にはじまり、2名の子どもへのインタビュー記事、「新しい時代の子どもたち」のコラム、自主保育の会への取材記事などがまとめられています。子どもの中に宿る宇宙や自然をキャッチし、固定概念や常識に縛られずにありのままの言葉や写真で表現された本書は、自分自身の制約や枠を外し、自由な世界を創造できるということ、それぞれの感性が響き合う美しい世界があるということ、そんなメッセージを子どもの世界を通じて大人の私たちに伝えてくれるようです。なにより、登場する子どもたちの純粋なまなざし、本質的な言葉にはハッとさせられます。子どもの見る「あい(愛)の世界」はいったいどんな世界だろう。愛ややさしさに包まれた世界や目にみえない存在に守られた世界を、私にも見ることができるのかな。そんなふうに自然と、自分自身の内面がここちよく広がっていく感覚を味わうことができます。育児の正解やハウツーではなく、読む人自身の感性がひらいていき、子どもへのまなざしや向き合う姿勢、自分と世界や他者との調和・バランスを見つめ直すことのできる一冊。子どもがいるいないにかかわらず、どんな方にも読んでいただきたい美しい本です。自費出版のためあまり書店には流通していないので、発行元「ショップ武山」のオンラインショップでお求めいただくか、west mountain booksのオンラインショップでもお取り扱いをさせていただいています。Why Juice?では8月お渡し分のNew Moon Detoxジュースと『宇宙の子』のセットも予約受付中ですよ(〜7/31締切)。気になる方は、ぜひのぞいてみてくださいね。   【west mountain booksプロフィール】「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は長野県上田市を拠点にオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。2021年初冬に「面影 book&craft」という実店舗をオープン予定。情報はインスタグラムをメインに発信中。 Instagram @westmountainbooksオンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/ ※今回ご紹介した『宇宙の子』創刊号は、現在オンラインショップでも販売中です。気になる方はぜひのぞいてみてください。Photo by kensuke iwai

さまざまな人の道を知り、私の道をふりかえる新月

本日、ふたご座の新月を迎えました。2週間前の満月では、月食を観察されましたか?私の住む場所ではあいにく曇り空で見ることができず残念でしたが…。今回の新月も日食ですので、いつもより切り替え感、節目感が高まるタイミングかもしれませんね。今月は、『くらすことの本「ありのままのわたし」を生きる』(合同会社エプロン社刊・1,690円)という本をご紹介します。『くらすことの本』は、「わたし自身のものさしをみつける」、「子どもと一緒のスローな暮らし」をテーマに多岐にわたり活動を行う『くらすこと』が編集・出版する本です。今回ご紹介するのは『くらすことの本』2号目、特集は「ありのままのわたしを生きる」。「生き方」「からだとこころ」「ユーモア」「子育て」「詩」で章立てされ、巻頭の「生き方」のページでは、セラピスト、編集者、アーティスト、美術家など8名の女性のインタビューやエッセイが掲載。「ありのままのわたし」になるまでの道のりやストーリーが文章や写真で描かれています。8名の声は、「ありのままのわたし」ってどんなだろう、と自分自身を向き合わせてくれ、今いる位置を再確認させてくれるようです。本書を読むとわかるのですが、「ありのままのわたし」に正解はありません。みな辿ってきたルートが異なり、感じ方も経験も違います。転機となったきっかけや年齢もバラバラ。でも8名それぞれのお話には共通して、これまでの人生を経て得た本当の言葉やあたたかい気持ちがあり、読む側がホッとしたり、共感できるようなストーリーがあります。そうした様々な人の人生や価値観に触れることで、今の自分に必要な言葉と出会い、心の中の霧が晴れるような瞬間がやってくるかもしれません。「目の前の現実は時に私たちをただ圧倒し動けなくする。常識は時に人生に制限をかける。だけど自分の中の何かが「YES」といったその声だけは私の命を自由にしてくれる。私の人生はこの大きな、小さな「YES」を紡いでできあがった、今なのだ。」 (—59P、日登美さんエッセイより引用)この文章は、私がつい最近読み返したときに心に刺さった文章なのですが、こうして心が動いた瞬間や言葉に「ありのままのわたし」を知るヒントが隠れているのかもしれないな、と思うのです。あなたの心に響く言葉は?それはどうして響いたのか?正解は自分しか知りませんから、内側から出てくる声をよーく聞いて、自分と打ち合わせしながら読んでみるといいかもしれませんね。何度も読み返すのもおすすめです。その時によって響く言葉が違うこともあって面白いです。折しも、夏至(6月21日)頃までは水星も逆行していますし、立ち止まって振り返るにはいいタイミング…?自分と粘り強く向き合っていくことで、隠れていた「ありのままのわたし」がひょっこりと顔を出してきたらどんなに嬉しいでしょう。本来の自分の声に沿ってなにかを始めてみたり、やめてみたり、自分だけの道をふりかえってみませんか。そうして整ったスペースには、きっと新しいなにかがやってくると思います。【west mountain booksプロフィール】「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は長野県上田市を拠点にオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。情報はインスタグラムをメインに発信中。 Instagram @westmountainbooksオンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/※今回ご紹介した『くらすことの本』2号は、創刊号とともに現在west mountain booksのオンラインショップでも販売中です。気になる方はぜひのぞいてみてください。Photo by kensuke iwai

私の中の五感を呼び覚まし、セルフケアが上手になる新月

本日、おうし座の新月です。おうし座は、「肉体・五感で感じ、味わうこと」が得意な星座です。今月は、そんなおうし座のパワーを意識しながら、「セルフケア」をテーマに、本を一冊ご紹介したいと思います。植物療法士で「チムグスイ」主宰の鈴木七重さんによる、植物のちからで不調を根本から整えるためのセルフケア本、『ゆるめる・温める・巡らせる 自然のちからで『治る』わたしをつくる、簡単セルフケアの本』(エクスナレッジ刊・1,650円)。みなさんは、日頃セルフケアをされていますか?ちょっと調子がわるいな、というとき、どんな対処をしていますか。もしかしたら、不調の状態に慣れてしまって、そういうものだと気にも留めなくなってはいませんか?私は以前、自分のからだにもこころにも、すごく鈍感でした。細やかに感じ取れるようになってきたそのきっかけは、私の場合は漢方でしたが、ゆっくりと一進一退しながら、自分を観察する練習ももれなくセットでついてきました。それが私にとってのセルフケアの第一歩だったかもしれません。今、それぞれが自分のからだとこころを観察し、自分自身で整えること。心地よさを知り、自分に備わっている「好き、きらい」「快、不快」のセンサーに反応する時間を少しでも長くすること。その方法を知り、セルフケアが上手になること。不安になる状況や情報が多い今だからこそ、これらがとても大事になってくる気がしています。本書は、ハーブやアロマを使った「ゆるめる」「温める」「巡らせる」ためのケアをとおして、ひとりひとりがそれぞれの「からだの声」を聴けるようになるためのコラムと実践から構成されています。体の冷えや、疲れやすさ、PMSに自律神経…、こうした不定愁訴がどうしたら起こるのか、わかりやすく説明されたコラムを読みながら自分自身の体と向き合い、実践ページではハーブティーのレシピやアロマオイルの使い方が美しい写真とともに紹介されており、実際に試してみたい!とりいれてみたい!という気持ちがむくむくと湧いてきます。「無意識の領域であるからだやこころの声は、とても感覚的です。」 (—233Pより引用)と書かれているように、頭で考えるのではなく、体に触れて、そのときに「どう感じるのか」。「気持ちいいのか、気持ちよくないのか」「好きなのか、きらいなのか」答えは私たちの体が知っています。それを知るためのツールや方法をストックしておくのに、本書はとても役立つのです。一見、ハードルが高いようにみえるハーブやアロマも、もとをたどれば植物です。野菜や果物を毎日食べるように、もっと身近に置いていてもいいと思いますし、ご自身と波長の合う味や香りに出会うことは、自分を知ることにもつながります。楽しいな、と感じるタイミングでよいと思います。好みのアロマオイルの匂いを嗅いでホッとする自分、ハーブティーを飲んでリラックスする自分の感情や体の反応を味わいながら、少しずつ五感を開放して、ゆるんでいけたらいいですね。本書をきっかけに、自分自身の感覚をひらくことや、心地よさに包まれた喜びを知る時間が生まれたらいいな、と思い、ご紹介させていただきました。ぜひ、お手にとってみてください。【west mountain booksプロフィール】「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は長野県上田市を拠点に店舗をもたずオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。情報はインスタグラムをメインに発信中。 Instagram @westmountainbooksオンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/※今回ご紹介した『ゆるめる・温める・巡らせる 自然のちからで『治る』わたしをつくる、簡単セルフケアの本』は、現在オンラインショップでも販売中です。Photo by kensuke iwai

星や空におもいを馳せ、私の体と、宇宙のつながりを知る新月

  本日、おひつじ座の新月です。 新しい年度が始まって2週間弱、どんなスタートを迎えていますか。自分がどんな状況であっても、まわりを見渡せば、木々が芽吹き出し、生命はぐんぐんと成長の季節を迎えています。これから新緑とともに爽やかな風も吹きはじめる時期、自然からパワーをいただきながら、心も体も軽やかに、すっきりとした気持ちで毎日を過ごしたいですね。今月は、「私と宇宙のつながり」をテーマに、本を一冊ご紹介します。理学博士・佐治晴夫さんの『それでも宇宙は美しい! 科学の心が星の詩にであうとき』(春秋社刊・1,980円)。「この地球にあるものは、みな星のかけら、星の子ども。」なにかショックなことが起きたり、元気がないとき、ふと見上げた空に、雲に、慰められるような気持ちになったことはないでしょうか。変に思われるかもしれませんが、私は、小さい頃から悩みを空や木に打ち明けていました。自然は何も言わないけれど、大きな心で受け止めてくれるからです。本書は、科学や天体、量子の話を交えながら、私たちひとりひとりと宇宙とのつながりについて語られたエッセイ集です。優しい口調と、ときに詩や小説の引用や陰陽五行説、暦、茶道など、科学だけではない幅広い知識を織り交ぜた美しい文章。科学の分野とはいえ堅苦しさはなく読みやすいので、どなたにもおすすめできる一冊です。面白いのが、宇宙や自然の理を通じてみると、わたしたち人間も宇宙の一部、欠片である、と本書では伝えられているところ。「あなたのかけがえのない存在とはまぎれもなく、この広大無辺な宇宙空間のなかでの一瞬のきらめきであることを忘れないだけの賢明さをもちつづけたいものです。」 —はじめに(ⅳP)より引用私たちはそれぞれが「個」として存在し、人と関わりあい、考え、悩み、日々生きています。ところが本書を読むと、視点がいったん地球の外まで広がり、俯瞰的なまなざしで自分を捉える感覚が得られるのです。まるで、どんな自分でもオッケー、私もあなたも野に咲く花や木々のようにただ「在る」だけで、「生きる」だけでいい、と言われているよう。誰かに認められなくても、何者かになろうとしなくても、私たちはみんな宇宙の一部であって、違いなんてないのです。同じ物体を見ていても、人それぞれの感じ方は千差万別です。視覚に限らず聴覚や味覚などの五感についても同じです。となると、私たちは、世界をありのまま見ているのではなく、見たいように見ているのかもしれません。 —本書(41P)より引用この宇宙の中に存在する全体の中の「個」として、それぞれの見ている世界はある。ただそれに優劣なんてなくて、どう感じたって、表現したって、自由なのです。私とあなたは違って当たり前。でも本当はみんなひとつ。大事なことは、自分の中に「中心」があること。なんだか安心してきませんか。宇宙や自然の美しさや素晴らしさに目を向けてみると、そうしたメッセージが散りばめられていることに、本書を読んで気づけることはとても豊かなことだな、と感じます。日常の中に、私と宇宙とのつながりを感じてみると、心のもち方が少し変わってくるかもしれません。読みやすく、心が洗われるような気持ちになるので、おやすみ前にちょっとずつ読むのもおすすめですよ。ぐんぐんと進んでいく日々の中で、本書が気づきのきっかけや句読点の時間となりますように。【west mountain booksプロフィール】「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は店舗をもたずオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。情報はインスタグラムをメインに発信中。Instagram @westmountainbooksオンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/※今回ご紹介した『それでも宇宙は美しい! 科学の心が星の詩にであうとき』は、現在オンラインショップでも販売中です。Photo by kensuke iwai

変化の訪れる時期を前に、自分を癒やす新月

  本日、うお座の新月を迎えました。今月は新月と週末が重なるので、お休みの方も多いのでは。暖かくなり、アクティブに動きたくなる頃ですが、季節の変わり目で体がちょっとお疲れ…な方は、自分へ労りの気持ちを向けるゆとりをもって、家でのんびりデトックスデイ、なんて週末もいいかもしれませんね。心をこめて作られた美味しいお野菜や果物のジュースでクレンズをするなんて、それだけで自分へのご褒美!春の体に向けて、心と体に余白をつくりたいものです。今月は、「癒やし」をテーマに、小説を一冊ご紹介します。今、どこか停滞しているような状況だったり、「これはなんの修行かしら?」なんてつらい出来事が起こっていたとしたら…。それは、成長のための道のりだった、とあとあと振り返って気づけるときがくる。どれもポジティブな変化の兆しだから、しんどくても、今はただ自分を見つめて、時が来るのを待って、流れに身を委ねてみたら、きっと先がひらかれる。そんな希望と癒やしを与えてくれるような小説です。作家・吉本ばななさんの短編集『とかげ』(新潮社刊・506円税込)。著名な小説なので、すでに読んだことがある方も多いかもしれません。(でも、何度読み返しても新しい気づきや発見があるのです!)表題作の『とかげ』と『新婚さん』『らせん』『キムチの夢』『血と水』『大川端奇譚』の6篇からなり、私は心身が弱っていたころに読み、心の中にぽっと希望の光が灯ったような、前向きな気持ちを与えてもらえた、とても大事な本です。短編のうえに読みやすいため、どんなに疲れたときでも、弱っているときでも、本を開けば自然と物語の世界へ、そして自分の感受性の世界へと潜っていくことができるところもおすすめです。「ここに出てくる人々は、すべて一般には希望と呼ばれる変化の一歩手前にいて、突然何かに気づいてしまって忘れていた感覚がよみがえってきたり、今までの状態にはなかったある種の行動力を必要とされたりする時期にいます。」  —あとがき(168P)より引用と書かれているように、6篇はどれも、登場人物がある出会いや出来事を通して、「自分の中の世界」が変わる瞬間を迎える過程にいます。その過程には、急展開のきっかけとなるようなキーパーソンの出現や夢による予兆があったり、シンクロといえる出来事が起こったり。そしてこれらは物語の世界と感じるかもしれないけれど、本当は誰しもの日常の中でもこうした変化の予兆は起こりうることである、ということに私たちは気づかされるのです。私自身にも、ふっとこれまでと全く違った考え方や視点に切り替わった瞬間の体験がありました。たとえば、今まで一緒にいた人と会うことがなぜか急にしんどくなったり、ふと新しいことを始めてみようと思い立ったり…、普段と違う何かが起こるときは、あとあと考えたらサインだった、なんてことがあるかもしれません。私たちは、自分のもとにやってくる変化の前兆にどれくらい気づけているでしょうか。自分の状況、体調や湧き上がる感情は一日として同じことはありません。その微細な変化を、肯定のまなざしで日々見つめる意識を向けることができたら、この小説のような、癒やしや変化の瞬間がふと訪れてくるかもしれません。ちょっと今心が弱っているな、気持ちを切り替えたいな、というときに。本書を読んで、癒やしの瞬間を味わってみませんか。心がひらいて、「自分の中の世界」が自然と立ち上がってくると思います。【west mountain booksプロフィール】「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は店舗をもたずオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。情報はインスタグラムをメインに発信中。Instagram @westmountainbooksオンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/Photo by kensuke iwai

月の時間で心身がゆるみ始める新月

*本日は水瓶座の新月を迎えますね。暦の上では立春も過ぎ、少しずつ春の兆しを見せはじめた自然の動きと連動するように、私たちの気持ちもちょっとずつほどけてくる時期ではないかな、と思います。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。今月も新月の日に、本や言葉の力で、普段は置いてきぼりにしがちな私の「心の声」に気づくきっかけやヒントとなるような本をお届けしたいと思います。 100%以上の毎日を送る日々に、句読点を。 ほっとひと息の時間ができますように。*今回ご紹介する本は、「月の時間」がテーマです。月の時間を生活に取り入れるためのtipsを美しく、深く、まとめた小冊子『月と暮らす10の方法』(月と暮らす会刊・1,500円税込/ポストカード付)。本書は、月の満ち欠けを意識し、「月の時間」を過ごすための手引きとサポートアイテムとして、暮らしの中で自分を見つめながら、自然と向き合う10の方法を紹介した監修・デザイン本です。まず、「月の時間」とは、どんな時間でしょうか。夜の「月の時間」は、動き回ったからだを休め、自分と向き合い、滋養をとる時間。ひとりで静かに過ごす時間に、心身の声を聴き、健やかさを取り戻します。そういう時間を過ごすことで、自分の軸がしっかり立ち上がり、私らしい在り方で毎日を過ごすことができるのです。 —「月のサイクルで暮らす方法」(3P)より引用と本書で書かれています。なんだか、この文章を読んだだけでも、呼吸が少し深くなってくるようです「月の時間」=自分の内側へと意識を向けること。「ありのままのわたし」で過ごすこと。それからリラ~ックス、すること。普段、社会とのつながりを離れて、どのくらい「月の時間」をとれていますか?お風呂の時間?寝る前?子供が寝てから?ひとりになれる時間でも、SNSをひらいたり、ネットサーフィンをしたり、外側に意識が向いてしまっていませんか。私も無意識にスマホに手が伸び、インスタグラムをなんとなしに眺めてしまうことがしょっちゅうあります。。(好きな時間なんですけどね!)ほどほどにしなきゃなと思いつつやめられなくて、もんもんとすることも度々です。外側に意識が向きすぎてしまっている私、「太陽の時間」をがんばりすぎてしまう私…。やっぱりちょっと疲れませんか。もし今、自分を変えたい、生活を変えたい、というタイミングでしたら、どこかでスイッチを押して、素の自分に戻る時間を少しでも日々の中に確保できると、なにかが、おのずと良いほうへと動きだすかもしれません。本書では、そんなスイッチとなるような、からだやこころを浄化する時間や方法をハーブやアロマ、フラワーエッセンスなどの自然や植物を取り入れたセルフケアなどを通して伝え、私たちの前向きな一歩を後押ししてくれます。本書の中で綴られる言葉には、月と暮らす会のみなさんご自身の体験や実感もこもっていて、共感をしたり、優しく寄り添ってもらえているような気持ちになったり。また、砂原文さんによる写真も眺めているだけで心がクリアになっていくようです。風の時代が本格的に始まると言われているまさに今、みなさんの心の中でもなにか変化の兆しが渦まいているのでは。自分の内側の声に耳を傾けてみて。私は何が好きなのかな、どう感じているのかな。少しずつ、「月の時間」を意識して暮らしてみませんか。気づいたら、前より気持ちがゆるんできた、ワクワクすることが増えてきた、なんて自分を想像しながら。そしてぜひ、『月と暮らす10の方法』をお守りのようにそばに置いていただけたら嬉しいです。*【west mountain booksプロフィール】「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は店舗をもたずオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。情報はインスタグラムをメインに発信中。 Instagram @westmountainbooksオンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/※今回ご紹介した『月と暮らす10の方法』は砂原文さんの写真ポストカード付で、現在オンラインショップでも販売中です。 Photo by kensuke iwai

13歳の私に戻って、記憶の欠片を拾ってみる新月

はじめまして。west mountain booksの岩井友美と申します。 今年から『New Moon Detox』のコールドプレスジュースと共に、月のリズムを意識したり、ご自身の内面や自然とのつながりを思い出すようなお手伝いができればと思い、月替りで本を一冊ご紹介させていただくことになりました。本来の自分と出会うヒントやきっかけとなるような本を、からだやこころ、自然にまつわるジャンルから中心にセレクトしていきたいと思っています。 毎月新月にコールドプレスジュースで美味しく楽しく体をリセットしながら、普段は置いてけぼりにしがちな私の「心の声」に気づいてあげられるタイミングにもなれば幸いです。100%以上の毎日を送る日々に、句読点を。本や言葉の力で、ほっとひと息の時間ができますように。今月ご紹介する本は、詩人・三角みづ紀さんによる詩集『どこにでもあるケーキ』(ナナロク社刊・1,870円税込)です。本書は、三角さんご自身の13歳の頃の記憶を描く33篇の書き下ろし詩集。5分あれば1篇読めますので、読書をする習慣がない方でも、詩集が初めてな方でも、ちょっとした隙間時間に空白を作って、ぜひ読んでみていただきたい一冊です。カバンに入れやすい小さめなサイズで、塩川いづみさんによる挿絵と鈴木千佳子さんによるピンクで施された装丁がとても可愛く、持っているだけで気持ちがあがるのも嬉しいポイント。私たちが社会人になる前、酸いも甘いも経験する前、そして大人になる前…、13歳といえば、中学校にあがって身体も心も、周囲の人との関係性も少しずつ複雑に成長を重ねる頃ではなかったでしょうか。わたしの背中には羽があるなのに使い方がわからない教室で規則正しく まっすぐ座っている皆の背中にも きっと羽があっておなじく使い方がわからないのだ —「屋上の動物園」(69P)より引用たゆみなく生きる練習をしているやすみなく成熟する稽古をしているわたしたちは しだいに演じることに慣れていく —「湖の生活」(40P)より引用—教室、制服のスカート、音楽室のピアノ、塩素の匂いのするプール…、学校生活を思い出す固有名詞の数々と三角さんの記憶から紡ぎ出される言葉から、自分自身が体験した13歳の頃の記憶や感情が自然と浮かび上がってきます。懐かしさか、苦々しさか、切なさか…、それらの感情は読む人それぞれにしか味わうことができない唯一無二のもの。この詩集は、読みながら私たち自身がまだ磨かれていく前の、原石の頃の自分と出会い直しができるような読書体験が味わえるのです。ちなみに私は、仄暗い湖に佇むようなちょっと暗い気持ちになりました(笑)。ちょうど自分の繊細さを扱いきれなくてもがいていた時期と重なったからかもしれません。でも、大人になった今ではその感情をちゃんと受け止めることができる。そんな素のわたしを思い出す脳内ショートトリップ。新月の夜に、コールドプレスジュースをゆっくり飲みながら、じっくりと記憶や感情をひらいてみませんか。【west mountain booksプロフィール】「私やあなたが本来の自分に戻るための知恵やヒント、きっかけ」となるような、からだやこころ、自然にまつわる本をセレクトしています。2020年まで7年間下北沢・本屋B&Bの書店スタッフとして勤務し、くらし・からだ・旅・食・日本文化にまつわる棚やイベント企画を担当。並行して2020年より個人の屋号としてwest mountain booksをスタートし、現在は店舗をもたずオンラインショップ、イベント出店をメインに活動しています。情報はインスタグラムをメインに発信中。 Instagram @westmountainbooksオンラインショップ https://westmountainbooks.stores.jp/ ※今回ご紹介した『どこにでもあるケーキ』はオンラインショップでも販売中です。 photo by @kensuke.iwai

Why Juice? オンラインショップリニューアル!

本日よりWhy Juice?オンラインショップがリニューアルいたしました! 2020年、人々の生活様式や健康意識が大きく変化する1年となりました。東京・代官山に店舗を構える「Why Juice?」では、2014年のオープン以来、現代人に不足しがちな野菜と果物の栄養を、簡単に、効率よく摂取できるコールドプレスジュースと、そのジュースで行うデトックスジュースプログラムを販売してきました。また、2020年4月にはWhy Juice?が提案する「野菜と果物の美味しい生活」をテーマにした「Why_?下北沢」をオープンし、みなさまの食卓を彩る安心・安全な食品や雑貨のお取り扱いを始めています。お店にお越しいただけない方や遠方の方へ、少しでも私たちの考える健康やライフスタイルをお届けできればと新しいオンラインストアを始めることにいたしました。今までのサイトより使いづらいなどのご意見もあるかと思いますが、商品やサービスの充実のため、何かご意見などございましたらいつでもお気軽にお問い合わせいただけましたら幸いです。どうか皆様が今日も元気な1日を過ごせますように。